GCIアセットマネジメントの投資信託について興味があるが情報が少ない…
GCIアセットマネジメントの投資信託をまわりでやっている人がいなくて相談できない…
このようなことでお悩みではないでしょうか?
管理人はヘッジファンド投資について検討しているときに「エンダウメント投資」という聞き慣れない単語が気になって、いろいろと調べているとGCIアセットマネジメントに辿り着きました。
GCIアセットマネジメントは会社の名前で、下記3つの投資信託を運用しています。
- GCIエンダウメントファンド(成長型)
- GCIエンダウメントファンド(安定型)
- マルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)
この記事では、気になるGCIアセットマネジメントが出している投資信託の実績や、おすすめ度についてお伝えしていきますので、参考にしてみてください!
目次
- 1 GCIエンダウメントファンドに投資するべき?管理人の総合評価は?
- 2 GCIアセットマネジメントってどんなファンド?最低投資額や利回りなどを一覧でチェック!
- 3 管理人が投資するとき必ずチェックするファンド評価ポイント6つ!
- 4 GCIアセットマネジメントが行うエンダウメント投資とは
- 5 GCIアセットマネジメントのネット上での評判や口コミは?
- 6 GCIアセットマネジメントの投資信託の購入方法と解約(売却)方法は?
- 7 GCIアセットマネジメントの投資信託で運用益が出たときの税金は?
- 8 マルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)についての補足
- 9 GCIアセットマネジメントの投資信託への投資についてのまとめ
GCIエンダウメントファンドに投資するべき?管理人の総合評価は?
項目 | 点数 |
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収益性 |
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安定性 |
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将来性 |
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透明性 |
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流動性 |
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信頼性 |
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GCIエンダウメントファンドへの投資の具体的な魅力や、逆にイマイチだと感じる点を下にまとめていきますね。
GCIエンダウメントファンドへの投資のココが魅力!
GCIエンダウメントファンドは、これに投資することでハーバード大学やイェール大学などの有名大学基金が投資しているようなポートフォリオに分散投資できます。
エンダウメント投資については、記事の後半でもう少し詳しく説明しますので気になる方は読んでみてくださいね。
投資家としては、内容よりも気になる運用実績はというと、2015年の設定から4年間で「成長型」で年利平均6.2%、「安定型」で年利平均4%ほどになっています。
実質的な信託報酬が、両者ともにおよそ年率1.2%ほどなので、手数料とインフレを加味しても安定した運用ができていると思います。
GCIエンダウメントファンドへの投資のココはイマイチ!


GCIエンダウメントファンドはファンドオブファンズ形式なので、若干手数料が高くつく(年率約1.2%)のがイマイチな点です。
その投資先の2/3ほどはETF(上場投資信託)なので、投資家自身がバランスよく投資することで同じような運用結果が得られます。
上の図の、1つ目が「成長型」の基本資産配分、2つ目が「安定型」の基本資産配分です。
ここの資産配分はたしかに有名大学基金のように、株や債券などの伝統的資産以外のオルタナティブ投資を盛んに行っているといえます。
ただ、そのヘッジファンド投資以外の内訳がほとんどETFとなっているので、そこに関しては投資家自身で分散投資することは可能ですしそのほうが手数料がグッと抑えられます。
商品によりますがETFの信託報酬はだいたい0.03%~0.3%ほどです。
日本株:TOPIX連動型上場投資信託
米国株:バンガード・S&P500 ETF
先進国株:バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
新興国株:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
米国債券:バンガード・米国トータル債券市場ETF
海外債権:バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)
国内リート:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
海外リート:バンガード・リアル・エステートETF
ヘッジファンド(オルタナティブ戦略):GCIシステマティック・マクロファンド Vol10 クラスA
とはいえ、GCIエンダウメントファンドに投資すれば市場環境に応じてリバランスしてくれますし、金融工学に精通したメンバーが独自のヘッジファンド運用もしてくれるのが強みになります。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)
GCIアセットマネジメントってどんなファンド?最低投資額や利回りなどを一覧でチェック!
会社概要 | |
---|---|
会社名: | 株式会社GCIアセット・マネジメント |
本社所在地: | 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館10F |
代表: | 代表取締役CEO 山内 英貴 代表取締役社長CIO 末永 孝彦 |
設立: | 2000年4月13日 |
運用資産残高: | 2,264億円(2019年9月末現在:グループ全体) ※一部の戦略は想定元本ベースで集計 |
出資者数: | – |
最低投資額: | 最低単位を1円単位または1口単位として販売会社が定める単位 |
利回り: | 年利▲1.2~6.2%(設定来平均)※商品による |
手数料: | 購入時手数料 2.0%(税抜)を上限として各販売会社の定める料率 信託報酬 年0.80%~1.136(税抜) 信託財産留保額(解約手数料) 0.1% ※商品による |
連絡手段: | 問い合わせフォーム |
公式サイト: | https://www.gci.jp/jp/ |
株式会社GCIアセットマネジメントは、2000年に設立された独立系資産運用会社です。
日本の個人投資家として投資できる商品としては、冒頭でもお伝えしたように3つあります。
- GCIエンダウメントファンド(成長型)
- GCIエンダウメントファンド(安定型)
- マルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)
それぞれ上から順に40億円、30億円、160億円規模のファンドになっています。
さらにシンガポールやロンドン、香港にグループ会社としてCaygan Capital社を設立しており、グループ全体の運用資産残高は2000億円を超えています。
それぞれの商品は各販売会社によって購入・売却することが可能です。
GCIエンダウメントファンドについてはSBI証券や楽天証券といったネット証券で取り扱っているので、そちらでの口座開設・購入の流れがスムーズですね。
ほかに販売しているマルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)に関しては、岡崎信用金庫、東和銀行、福井銀行でしか購入できないので、そちらで口座開設する必要があります。
なごみの杜は160億円集めていますがそれほど利回りは期待できなさそうなので、GCIエンダウメントファンドについて評価していきますね!
では、こういったファンドを評価するときに管理人が見ているポイントが6つありますので、それをお伝えしていきますね!
管理人が投資するとき必ずチェックするファンド評価ポイント6つ!
- 利回りや配当の過去実績はどうか?
- ファンドマネージャーは見えるか?
- 顧客の数はどれくらいか?
- オフィスが実在するか?
- 社員が実在するか?
- 運用手法はなにか?
管理人はファンドに投資を行うときにはこの6つを必ず確認しています。
未来の成績が過去のように続くかどうかは誰にもわからないですが、この6つを確認することで負ける確率を減らすことが可能になってきます。
また、まとまったお金が動くヘッジファンド投資だと特にファンドを装った詐欺が非常に多いので、詐欺被害を避けるためにも最低限チェックするべきだと思っています。
ポイント①:利回りや配当の過去実績はどうか?
まず1つ目のチェックポイントは、そのファンドの利回りや配当の過去実績はどうかを確認することです。
とくにヘッジファンド投資の場合はその運用実績が不透明である場合も多いので、その場合には運用会社に直接問い合わせたり面談のときに聞いたりして確認するようにしましょう。
GCIエンダウメントファンドの成長型で年利平均6%、安定型で年利平均4%ほどの運用成績です。
ちなみに同期間で比較したときに東証株価指数(TOPIX)が年利7%弱なので、利回りの観点では目立った結果ではありません。
ただリスク(変動幅)や最大ドローダウン(最大資産からの下落率)が小さいですし、シャープレシオはTOPIXより高いです。
カタカナだらけでわかりづらいかもしれませんが、簡単にいうとリスクを低くしながら効率的に運用できていると言うことはできそうです!
ポイント②:ファンドマネージャーは見えるか?

代表の山内氏をはじめ、運営に関わる主要メンバーは公式サイトでも経歴とともに公開されています。
東京大学や京都大学の出身者が多く、日系・外資の主要な金融機関出身者で構成されていることも、信用が置かれているポイントだと思います。
また、クオンツも内製化していて、GCIエンダウメントファンドの1/3を占めるGCIシステマティック・マクロファンドは山本匡氏などを中心に独自開発・運用をしています。
ルネッサンス・テクノロジー(運用資産残高:約6兆円)やツーシグマ(運用資産残高:約4兆円)といったヘッジファンドが、数理モデルを使った資産運用を行っていることで有名です。
ポイント③:顧客の数はどれくらいか?
次のポイントは、顧客の数がどれくらいいるかです。
投資信託なので具体的な投資家の数はわからないですが、預かり資産が約230億円ということから考えると、数千人~数万人規模であると予想されます。
また、海外に設立しているグループ会社を含めると2000億円の運用資産残高がありますが、こちらは機関投資家を中心に運用しているようです。
ポイント④:オフィスが実在するか?
次はオフィスについてです。
GCIアセットマネジメントの住所は「東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館10F」となっています。
千代田ファーストビル東館は神保町や九段下から5分の立地でとてもアクセスが良いところですね。
オフィスについてはまったく問題ありません。
ポイント⑤:社員が実在するか?
次のポイントは社員が実在するかです。
これはヘッジファンドへの投資を行うときには在籍確認などが重要になってきますが、GCIアセットマネジメントの場合は投資信託になっているので、口座開設して購入すれば特に問題ありません。
ほぼないとは思いますが、エンダウメント投資というものがキャッチーなので、それを模倣した投資詐欺がある可能性はあります。
しっかり中身を確認するようにしましょう。
ポイント⑥:運用手法はなにか?


日本株:TOPIX連動型上場投資信託
米国株:バンガード・S&P500 ETF
先進国株:バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
新興国株:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
米国債券:バンガード・米国トータル債券市場ETF
海外債権:バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)
国内リート:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
海外リート:バンガード・リアル・エステートETF
ヘッジファンド(オルタナティブ戦略):GCIシステマティック・マクロファンド Vol10 クラスA
最後のポイントは運用手法についてです。
ファンドオブファンズ方式で、上の図の1つ目が「成長型」の基本資産配分、2つ目が「安定型」の基本資産配分です。
そしてその投資先を上にまとめました。
成長型に比べると、安定型のほうが債券の資産配分比率が高くなっており、リスクを軽減している分リターンの期待値も低くなっています。
ちなみにファンドオブファンズ形式というのは、投資家があるファンドAに投資するのですが、そのファンドAはさらにほかのファンドa,b,c…に投資し、それぞれのファンドa,b,c…が株や債券などの個別銘柄に投資しているものです。
一言でいえば「投資信託に投資する投資信託」ですね!
分散することでリスク低減するメリットがありますが、管理手数料がかさむデメリットがあります。
あと、何度も出てくるエンダウメント投資についてもここで補足しておきます。
興味がなければ飛ばしていただいて問題ありません!笑
GCIアセットマネジメントが行うエンダウメント投資とは
エンダウメント投資というのは、ハーバード大学やイェール大学などの大学基金の運用に用いられている手法をさしています。
数兆円単位の資産を、長期にわたって平均年利10%以上で安定して運用しているので、そのポートフォリオが注目されているんです。
そのカギを握っているのがオルタナティブ投資と呼ばれるものです。
株や債券などの伝統的投資ではない、現物資産やプライベートエクイティファンドやヘッジファンドなどへの投資をオルタナティブ投資と呼んでいます。
また横文字多めなので誤解を恐れずに簡単にいうと、オルタナティブ投資を組み込むことで、一般的な相場の下落局面でも利益を上げられるという強みがあります。
その中でも特にヘッジファンド投資は話題になることが多く、下の図のように各大学基金でも積極的に取り入れています。

また、一般的にはヘッジファンドへの投資は個人投資家が行うには最低投資額が高い(アメリカの有名ヘッジファンドだと最低1億円以上など)ことが多いです。
それがGCIエンダウメントファンドに投資を行うと、ヘッジファンドも含めた分散投資ができるというメリットがあります。
しかし最近はヘッジファンドも裾野が広がってきていますし、日本にも個人投資家でも参加できるようなファンドもできつつあります。
とはいってもどれだけ低いところでも最低投資額は100万円~になりますので、面談などもして慎重に選ぶことをおすすめします。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)
GCIアセットマネジメントのネット上での評判や口コミは?
GCI-GCIエンダウメントファンド(成長型)バランスファンドの評価難しいけど、これ悪くないと思う。
— エル@【L】米国株投資実践日記(人生満喫中)🇺🇸🇯🇵📚 (@leveraged1) 2018年9月1日
投資信託『GCIエンダウメントファンド(成長型)』を解約しました!このファンドもCEOが書いた本まで読んで投資をしていましたが、今年からのリターンが無さ過ぎて解約を決めました。やっぱり米国株1本かな〜 pic.twitter.com/md0RImK7jo
— アキラ@『金の卵を産むガチョウ資産&投資術』 (@takahama_akira) 2018年9月24日
大学基金のポークフォリオ倣ってとかいってGCIエンダウメントファンドなんてのがあったけど、それもダメそうやなこれでは(大学基金の段階で間違っていたでは)https://t.co/Ifw9Wq5Nso
— ゆきぽ投資顧問 (@Haruka2007Toshi) 2019年12月5日
ネット上で検索すると推奨する記事がたくさんでてきますが、TwitterでGCIエンダウメントファンドで検索すると、ちらほらとみなさんの率直な意見が出てきますね。
他に同様の投資信託がなかなかないので、評価が難しいところですが、やっぱり利回りと手数料の比較になってくるかと思います。
設定が2015年からなので、今後もしかして起こるかもしれないリーマンショック級の暴落局面や調整・下降相場で、どのような動きをするかは注目ですね!
GCIアセットマネジメントの投資信託の購入方法と解約(売却)方法は?
GCIアセットマネジメントが運用している投資信託を購入するには、購入可能な証券会社の口座を開設する必要があります。
GCIエンダウメントファンドは成長型も安定型もネット証券でノーロード(買付手数料なし)で購入可能です。
楽天証券やSBI証券が、利便性も高くおすすめです。
また、解約(売却)についても逆の手順を踏むだけです。
投資信託なので、解約注文を出してから約定して実際に受け渡しできるまで数日かかります。
細かいスケジュールは、購入の際に確認することをおすすめします。
ほかに販売しているマルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)に関しては、岡崎信用金庫、東和銀行、福井銀行でしか購入できないので、そちらで口座開設する必要があります。
GCIアセットマネジメントの投資信託で運用益が出たときの税金は?
投資信託で運用益が出た場合の税金は、どの口座を使って運用しているかによって異なります。
NISA・つみたてNISAといった運用益が非課税になる口座での運用は、もちろん非課税になります。
ただしそれぞれ限度額が決まっているのと、受け取りタイミングなどに違いがあるので注意は必要です。
売却時に利益が出ている場合には、利益に対して20.315%の税金が課せられます。
いまのところGCIエンダウメントファンドで分配金の配当実績はありませんが、今後分配金が出た場合にはそちらも課税対象となります。
税金については所轄の税務署や税理士の方に相談したりして、正しく納めるようにしましょう。
マルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)についての補足
GCIアセットマネジメントは、GCIエンダウメントファンド成長型と安定型の2つ以外にも、マルチアセット・ストラテジーファンド(愛称:なごみの杜)という投資信託を出しています。
なので念の為、なごみの杜について補足しておこうと思います。
なごみの杜はエンダウメント投資とはまったく違い、GNマルチアセット・ストラテジーマザーファンドの受益証券への投資を行うファミリーファンドに投資する形になります。
で、肝心のGNマルチアセット・ストラテジーマザーファンドの投資先は下のような外国債が中心のようです。

先進4ヵ国の国債と先進3ヵ国の株価指数への投資を、投資助言会社である株式会社和キャピタルの助言のもと分散投資しているらしいですが、特筆すべき点はないかと思います。
2018年に設定された新しいファンドで、リターンがあまりない中、分配金も出していますね…
この内容で購入時と信託報酬が約1%ずつかかる投資信託を買おうとは思いません。
GCIアセットマネジメントの投資信託への投資についてのまとめ
- GCIエンダウメントファンドは悪くない、なごみの杜はわざわざ買う必要なし
- GCIアセットマネジメントはグループ全体で2000億円以上の運用資産残高がある
- GCIエンダウメントファンドはエンダウメント投資という手法を用いている
- 公募の投資信託なので、各証券会社で購入可能
- ほかにもおすすめのファンドはある
この記事ではGCIアセットマネジメントが運用している投資信託の評価などをお伝えしました!
GCIエンダウメントファンドは、ハーバード大学などの数兆円を超える資産を運用する有名大学基金で用いられている「エンダウメント投資」を用いた投資信託です。
2015年の設定以来、年利平均は成長型で約6%、安定型で約4%となっていますが、TOPIXと比べて高いとは言えない数値ですね。
リスクは軽減されているのと独自のヘッジファンド投資を1/3ほど組み込んでいるので、今後の調整・下降局面でどうなるか注目したいところです。
ただ、それほど大きなリターンは得られないので、まとまった金額の運用を考えていて、パフォーマンスの高い運用を求めるのであれば、ヘッジファンドに投資するという選択肢もあります。
ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)