ヘッジファンドダイレクトでのヘッジファンド投資に興味があるが評判が知りたい…
一昔前に「いつかはゆかし」のフレーズで有名になったヘッジファンドダイレクトがどんな会社か気になる…
こういったことでお悩みではないでしょうか?
ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社で、投資先としては主に海外のヘッジファンドを紹介してくれます。
なのでヘッジファンドダイレクトに投資するというわけではなく、ヘッジファンドダイレクトに紹介してもらったヘッジファンドと直接契約して投資するといったイメージです。
そのあたりの流れや、利回りなど気になる点も合わせて、ヘッジファンドダイレクトの評価をこの記事ではお伝えしますね!
目次
ヘッジファンドダイレクト経由で投資するべき?管理人の総合評価は?
項目 | 点数 |
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収益性 |
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安定性 |
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将来性 |
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透明性 |
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流動性 |
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信頼性 |
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ヘッジファンドダイレクトに紹介してもらったヘッジファンドへの投資の具体的な魅力や、逆にイマイチだと感じる点を下にまとめていきますね。
ヘッジファンドダイレクト経由の投資のココが魅力!
ヘッジファンドダイレクトを利用するメリットは、なかなか手に入らない海外のヘッジファンドの情報が入手できて、そこに直接投資するためのアドバイスがもらえるということです。
紹介先の一部のヘッジファンドの実績は、ヘッジファンドダイレクトの公式サイトにも紹介されています。

実際に投資する際には、ヘッジファンドダイレクトの担当者と面談を行って、顧客のリスク許容度や資産運用の目標などをすり合わせて投資先を選びます。
リスクは上がりますが、期待リターンが年利20%を超えるヘッジファンドも、新規募集をしているタイミングと重なれば紹介してもらえたりします。
ヘッジファンドダイレクト経由の投資のココはイマイチ!
ヘッジファンドダイレクトを利用するデメリットは、主に2つあります。
1つ目は、あくまでも投資助言会社として紹介をしてくれるだけなので、海外のヘッジファンドとのやりとりは自ら行うという手間が発生します。
2つ目は、助言料として、投資金額の0.9%(税別)をヘッジファンドダイレクトに支払う必要があるのと、契約するにあたって行政書士を使ったりする場合にはそれも別途お金がかかってくるところです。
海外ヘッジファンドを使うということで、少し手間がかかるというのがデメリットですね。
また、手数料についてはこのあとでまとめますが、ヘッジファンドダイレクトを利用することでかかる手数料と、実際に投資するヘッジファンドとの間に発生する手数料があります。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)
ヘッジファンドダイレクトってどんな会社?紹介先ヘッジファンドの最低投資額や利回りなどを一覧でチェック!
会社概要 | |
---|---|
会社名: | ヘッジファンドダイレクト株式会社 Hedgefund Direct Co., Ltd. |
本社所在地: | 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー 18F |
代表: | 高岡 壮一郎 |
設立: | 2008年 |
投資助言契約額累計: | 928.7億円 (2018年12月31日時点) |
出資者数: | 推定約2000名 |
最低投資額: | 10万ドル(約1000万円) |
利回り: | 年利6~20%(商品による) |
助言手数料: | 初年度:投資額に対し3%(税抜) 2年目以降:投資額に対し0.9%(税抜) その他解約手数料や、投資先ヘッジファンドの手数料が別途必要 |
連絡手段: | 電話やメールなど |
公式サイト: | https://hedgefund-direct.co.jp/ |
手数料に関しては、ヘッジファンドダイレクトで必要な手数料と、紹介してもらって投資したヘッジファンドとの間で発生する手数料、その他契約やお金の流れで必要な手数料があるので、それをまとめますね!
助言手数料:投資額の3%(初年度)、評価額の0.9%(2年目以降)
解約手数料:評価額の3%(1年未満)、評価額の2%(1年以上2年未満)、評価額の1%(2年以上3年未満)、なし(3年以上)
信託報酬:運用資産残高の約2%
成功報酬:運用益の20~40%
行政書士費用:契約時の書類作成などでかかる。1.5万円~(紹介してもらうことも可)
海外送金手数料:数千円
※ヘッジファンドとの間に発生する手数料は、契約するヘッジファンドによって異なります。
※手数料は変更になる場合もありますので、最新の情報は直接お問い合わせください。
もし10万ドルで1本契約して、2年で解約したときの例を挙げてみます。
レートは契約時が1ドル=110円、2年目スタート時は1ドル=115円、解約時が1ドル=105円になっているとします。
まず10万ドルを用意するために1100万円を換金して外貨預金口座にいれます。
助言料として別途、1100万円×3.3%=36.3万円(税込)の支払いと、その他行政書士費用や送金手数料などで2万円ほどがかかります。
1年目は年利12%で運用されたとします。信託報酬2%、成功報酬20%とすると、
10万ドル → 10万ドル×1.12 – 10万ドル×0.02 – (10万ドル×0.12×0.2)=10万ドル×1.076=10.76万ドル
が2年目スタート時の評価額になります。
2年目は、10.76万ドル×115×0.0099=12.25万円(税込)の助言料が必要です。
そして2年目も年利12%で運用されて、解約すると、10.76万ドル→11.58万ドルになります。
これを2年目終了時のレートで円に戻すと、1216万円になります。
ヘッジファンドダイレクトの契約もここで解約すると、解約手数料として1216万円×0.02=24.3万円が必要になります。
まとめると、1100万円+36.3万円+2万円+24.3万円=1162.6万円かけて、1216万円になるので約53万円のプラスです。
実質的に2年で約5%とかなり少なくなってしまうのは、初年度の助言手数料や2年目での解約手数料が重いのと、為替レートがかなり円高方向に触れた例で計算したからです。
短期で解約してしまうとこのようなことになるので、基本的には少なくとも3年以上の運用を前提として利用することをお勧めします。
では、ファンドを評価するときに管理人が見ているポイントが6つありますので、それをお伝えしていきますね!
管理人が投資するとき必ずチェックするファンド評価ポイント6つ!
- 利回りや配当の過去実績はどうか?
- ファンドマネージャーは見えるか?
- 顧客の数はどれくらいか?
- オフィスが実在するか?
- 社員が実在するか?
- 運用手法はなにか?
管理人はファンドに投資を行うときにはこの6つを必ず確認しています。
未来の成績が過去のように続くかどうかは誰にもわからないですが、この6つを確認することで負ける確率を減らすことが可能になってきます。
また、まとまったお金が動くヘッジファンド投資だと特にファンドを装った詐欺が非常に多いので、詐欺被害を避けるためにも最低限チェックするべきだと思っています。
ポイント①:利回りや配当の過去実績はどうか?

まず1つ目のチェックポイントは、そのファンドの利回りや配当の過去実績はどうかを確認することです。
とくにヘッジファンド投資の場合はその運用実績が不透明である場合も多いので、運用会社に直接問い合わせたり面談のときに聞いたりして確認するようにしましょう。
毎年の数字というのは公開されていませんが、公式サイトに代表的な3つの紹介先ヘッジファンドの実績を掲載しています。
ヘッジファンドAに1997年の設定開始時から投資していた場合、約20年間の平均年利が12.63%、トータルリターンは+916.42%なので10倍ですね!
もしこのファンドに20年前に1000万円投資していれば、いま1億円になっているということです。
リーマンショックのときにも年利20%超えを記録し、設定来マイナスになった月は2回とのことなので、安定感のあるヘッジファンドですね。
このようなファンドを、そのときの目的に合わせて提案してくれるのがヘッジファンドダイレクトになります。
ポイント②:ファンドマネージャーは見えるか?

次のチェックポイントは、ファンドマネージャーが見えるかどうかです。
ファンドマネージャーではないですが、まずヘッジファンドダイレクトは高岡壮一郎社長が非常に有名です。
本も出版し、雑誌やテレビなどいろいろなメディアにも出ていますし、竹中平蔵氏や藤巻健史氏と対談を行うなど活躍されています。
実際に紹介してもらうヘッジファンドのファンドマネージャーについては、ヘッジファンドダイレクトから提案をもらうときに聞くことができます。
もし調べられるようであれば、そのファンドマネージャーの過去のトラックレコードなども合わせて情報を得ておくと良いと思います。
ポイント③:顧客の数はどれくらいか?
次のポイントは、顧客の数がどれくらいいるかです。
顧客が少ないと実体験を聞く機会も減りますし、評価が難しいですよね。
ヘッジファンドダイレクトの利用者数は公表されていませんが、推定2000名ほどだと思われます。
根拠としては、投資助言契約額累計が928.7億円(2018年12月31日時点)で、以前ヘッジファンドダイレクトの営業の方に話を聞いたときに一人あたり4500万円ほどを投資しているとおっしゃっていたので、そこから計算しています。
富裕層が多く、運用資産残高のわりには顧客数が少ないのが特徴的ですね。
ポイント④:オフィスが実在するか?
次のチェックポイントはオフィスについてです。
ヘッジファンドダイレクトのオフィスは「東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー 18F」です。
ビルは大手町駅に直結していて、面談も本社でしてもらえます。
ビルの1階で証明書を発行してもらってエレベーターで18階へ行き、広めの応接室にて営業の方といろいろ話をすることができます。
ヘッジファンドダイレクトのオフィスについてはかなり立派で、バーチャルオフィスなどといったことはまったく心配ありません。
ポイント⑤:社員が実在するか?
次のポイントは社員が実在するかです。
ヘッジファンドへの投資を行うときには、担当者の在籍確認などが重要になってきます。
ヘッジファンドダイレクトは、公式サイトや顧客専用フリーコールから問い合わせを行って面談にいけば、しっかりした営業担当の方と話すことができます。
あまりないと思いますが、もし別の経路で担当を紹介してもらった場合などは、念の為本社に担当者の在籍確認を行うほうが良いですね。
管理人が話を聞いた方はおおらかな方でしたが、わりと営業成績に関してはシビアらしく、人員の入れ替わりも頻繁にあるみたいです。
ポイント⑥:運用手法はなにか?
最後のチェックポイントは運用手法についてです。
ヘッジファンドダイレクトは投資助言会社で、紹介先のヘッジファンドの運用手法は様々です。
海外籍のファンドが多いので、規制が少なかったり税金が安いなどのメリットがあります。
ヘッジファンドを活用するメリットは、手間がかからないということなので、詳細まで知る必要はありません。
ただ、大まかな運用の方法と、どういったリスクがあるのか、相場の下落局面でも強いのか、などは把握しておきましょう。
そうすることで、なにか相場に影響を与えそうな大きなニュースが出たときに、自分自身のストレスを軽減することにもつながります。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)
ヘッジファンドダイレクトのネット上での評判や口コミは?
油公→あゆみトラストのメディア、まだやってるのな。税理士ヘンリー石田氏のインタビュー。|世界の富裕層が住むシンガポール ゆかし https://t.co/z0yPUfVF13
— 加藤順彦 KintaroMSC.com (@ykatou) August 9, 2016
ラップ口座も手数料が高くて問題が多いがあゆみトラスト(旧アブラハムPB)の社長さんに言われたくないよな。 / 金融機関があなたにラップ口座を勧める理由https://t.co/3e9fqgT8GB #NewsPicks
— 「令和」時代もユーロ売り🇪🇺 (@euroseller) April 17, 2016
「あゆみトラスト」とかいう仮面をかぶった油公は、大手町ファーストなんていう立派なところになんで入居できたのか疑問である。油公ですよ。
— 真壁六郎太_2.1 (@nomobilemail_1) June 25, 2018
ヘッジファンドダイレクトは、創業から年数がたっていて利用者数もそれなりに多いわりには、ネット上でのリアルな口コミがあまり見当たりません。
たまにものすごく批判的な口コミ比較サイトはありますが、かつての行政処分を受けたということを拡大解釈しているように感じます。
あと、油公というのがたまに出てきますが、これはアブラハムのことですね!
油:アブラ、公:ハム(公という字を上下に分解してカタカナ読み)だと思います。おそらく!笑
アブラハムというのは、あゆみトラストグループの社名変更前の名前で、あゆみトラストグループというのはヘッジファンドダイレクトの親会社にあたります。
ヘッジファンドダイレクトは利用者の一人あたり投資額が4500万円ということで、富裕層が多く、そういった方々はあまりネットで情報発信しないのかもしれませんね。
ヘッジファンドダイレクトでの投資方法(契約方法)と解約方法は?
ヘッジファンドダイレクトとの契約は、まず公式サイトや電話から直接連絡をとることから始まります。
面談で詳細を聞くことができますが、実際に投資を行うときには海外のヘッジファンドとの直接契約になることから、外貨預金口座が必要になってきます。
あらかじめ開設しておいても良いですが、実際に必要になってからでももちろん大丈夫です。
また、上でもお伝えしましたが、ヘッジファンドダイレクトと実際に投資するヘッジファンドとの間にそれぞれ、契約時・運用期間中・解約時に手数料がかかります。
ヘッジファンドダイレクトに支払う手数料はカード払いなども可能です。
また、ヘッジファンド側でかかる手数料は、基本的には預けている残高から引かれて運用残高が計算されます。
助言手数料:投資額の3%(初年度)、評価額の0.9%(2年目以降)
解約手数料:評価額の3%(1年未満)、評価額の2%(1年以上2年未満)、評価額の1%(2年以上3年未満)、なし(3年以上)
信託報酬:運用資産残高の約2%
成功報酬:運用益の20~40%
行政書士費用:契約時の書類作成などでかかる。1.5万円~(紹介してもらうことも可)
海外送金手数料:数千円
※ヘッジファンドとの間に発生する手数料は、契約するヘッジファンドによって異なります。
※手数料は変更になる場合もありますので、最新の情報は直接お問い合わせください。
あと1つ注意点として、ヘッジファンドダイレクトと実際に投資するヘッジファンドとの契約は、それぞれ別の契約になります。
どういうことかというと、ヘッジファンドダイレクトを解約しても投資しているヘッジファンドとの契約は続けることが可能です。
逆にヘッジファンドダイレクトとの契約は続けながら、投資先のヘッジファンドは途中で解約したり変更したりすることも可能です。
また、ヘッジファンドの解約は、そのヘッジファンドにもよりますが、30日~60日ほどかかることが多いです。
そのあたりのお金の流れも、契約時にしっかり確認しておくようにすることをお勧めします。
ヘッジファンドダイレクトで運用益が出たときの税金は?
ヘッジファンドダイレクトに紹介してもらったヘッジファンドを売却して運用益が出た場合には、自分で確定申告をする必要があります。
だいたい利益の20.315%となります。支払っている助言料などは経費として申請しましょう。
税金については所轄の税務署や税理士の方に相談したりして、正しく納めるようにしましょう。
ヘッジファンドダイレクトについての補足
旧商号 | 新商号 |
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アブラハム グループ | → あゆみトラスト グループ |
アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社 | → あゆみトラスト・ホールディングス株式会社 |
アブラハム・プライベートバンク株式会社 | → ヘッジファンドダイレクト株式会社 (関東財務局長(金商)532号) |
アブラハム・ウェルスメディア株式会社 | → ゆかしウェルスメディア株式会社 |
アブラハム・ウェルスマネジメント株式会社 (関東財務局長(金仲)714号) |
→ 変更ありません |
ヘッジファンドダイレクトが属するあゆみトラストグループは、2016年に上記のように大々的な社名変更を行っています。
そしてヘッジファンドダイレクトの前進であるアブラハム・プライベートバンクは、2013年10月から半年間の業務停止命令が出ています。
なぜそうなってしまったかは、当時の日経新聞の記事によると、3つの点で金商法に違反してしまったからです。
- 無登録販売 → 金融商品販売業者の登録をせず、海外の運用会社から事実上の販売手数料を受け取ってファンド販売
- 誇大広告 → 実際に投資助言していない金融商品の平均利回りを他の商品と比較し、自社サービスの優位性を示す
- 個別顧客への利益提供 → 1人の顧客に助言料約940万円を免除
免許を持たない「勧誘」はだめで、あくまでも「紹介」は可能なのですが、勧誘と思われる活動を行っていたのがよくなかったですね。
当時は「いつかはゆかし」というキャッチフレーズと、毎月5万円の積立で1億円は貯められるといって芸能人を起用したCMで顧客を集めていましたが、上記のような問題が浮上したようです。
とはいえ、実際に顧客が投資していたファンドの運用成績が悪くなったわけでも、運用されていなかったわけでもなかったので、顧客の大半は残ったようです。
こういった炎上もあって、悪目立ちすることもあるため批判されやすいですが、実際の利用者はわりと満足して使っているような印象です。
ヘッジファンドダイレクトでの投資についてのまとめ
- ヘッジファンドダイレクトは主に海外ヘッジファンドを紹介する投資助言業者
- 紹介ファンドは年利6~12%がメイン
- 投資助言契約額累計は928.7億円で推定2000名以上が利用している
- 最低投資額が10万ドル(約1000万円)からなのでハードルが高い
- 手数料が二重でかかる
この記事ではヘッジファンドダイレクトの投資助言サービスと、紹介してもらえる海外ヘッジファンドの利回りなどの評価についてお伝えしました。
最低投資額が10万ドルで、ヘッジファンドダイレクト側も富裕層向けのサービスだと明言していますので、最低でも余剰金が3000万円以上あるときに候補にあがってくるかな?といったところです。
ヘッジファンドごとに手数料が違ったり、契約・解約のルールが違ったりするので、そのあたりは慎重に吟味することをお勧めします。
また最近は国内にも、もう少し少額から個人投資家が投資できるような資産運用会社も出てきています。
なのでまとまった金額の運用を考えていて、パフォーマンスの高い運用を求めるのであれば、他のヘッジファンドに投資するという選択肢もあります。
ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。
その他にも私が良さそうだと思い調査したヘッジファンドは日本に22社あるのですが、その中でも特におすすめできると判断したヘッジファンドを以下よりランキング形式で紹介しています。(※もちろん私も出資をしているものです)