ここから上がるだろうと思ってロングポジションをとったら、予想と真逆へ…
テクニカルでみてもファンダメンタルズでみてもここはショートだ!と思った次の瞬間から上へ…
FX取引をしていると、こういった自分の予想と真逆の動きをすることがあるのではないでしょうか?
そういったときには、ヘッジファンドと呼ばれる集団がFX相場に大きく影響を与えていることがあります。
この記事では、FX市場でのヘッジファンドの仕掛けや、個人投資家としてどうやってうまく付き合っていくかを解説したいと思います!
目次
FX取引でヘッジファンドが市場に与える影響や対策は?

FX(外国為替証拠金取引)で、ポジションをとったあといきなり思っていた方向と逆にいくことってありませんか?
あれよあれよという間に損失が膨らんでしまって、絶望的な気持ちになると同時に、
「もしかして誰かに見られてた??狙われてる??」と思うような感覚になりますよね…
FXは誰でも口座を作れば簡単に参加できますが、そこにはとてつもなく大きな資本力をもったヘッジファンドという存在も目を光らせています。
個人投資家の手の内を読んでいるかのように動き、やられるとまるで札束で殴りつけられたような感覚に陥ります。
そんなFX市場で個人投資家として生き残るにはどうしたらいいでしょうか?
リスクヘッジの手法「逆指値」
個人投資家ができる防御策のひとつが、逆指値という手法です。
通常の指値注文だと、この価格まで下がったら買う、この価格まで上がったら売る、という流れですよね。
逆指値はまさに逆で、この価格より上がったら買う、この価格より下がったら売る、という注文方法です。
この逆指値によって、もし損失が出てしまったときに損失を限定することができるというメリットがあります。
逆指値:相場が予想に反する動きをしたときに、損失を限定させるための指値注文
たとえばドル円で100.5のレートで買ったとします。
もちろん上がると思っているのですが、もし下がってしまったときのために、100円で売るという逆指値注文をしておきます。
思った方向と逆にいってしまって、99円まで下がってしまったとしても、100円の段階で売り注文が確定して50pips(0.5円差)分の損失ですむことになります。
もちろん逆指値注文も万能ではなく、多額の瞬間的な仕掛けによって約定せずにすべって損失が拡大することもあります。
また、レバレッジを大きくかけているとロスカット(強制決済)になることもあるでしょう。
ただし、何もせずに大きく負けたときの精神的なダメージは甚大で、上がると予想して100円で買ったところから95円まで一気に下がったりすると、そこから買いポジションで入る気になれませんよね…
そうならないためにも逆指値をうまく使うことが、リスクヘッジになります!
逆指値をうまく使うことで、機械的に損切りを行うことができます。
個人投資家を狙ったヘッジファンドの仕掛け「ストップ狩り」!
逆指値注文は、英語ではStop order:ストップ注文と呼ばれます。
リスクヘッジのためにもとても有効な手法ですが、その裏をかいてやつらが仕掛けてきます…
そう、ヘッジファンドです!
ヘッジファンドは、個人投資家がこれくらいで逆指値注文(ストップ注文)を出しているだろうなというギリギリを狙って、そこまで売り浴びせ(もしくは買い浴びせ)を仕掛けてきます。
そうすることで、強制的に逆指値ラインまで価格を変動させて決済させ、売り浴びせて価格が落ちたところを買い戻すんです。
これがいわゆる「ストップ狩り」です!
我々のストップ注文が狩られるわけです…悔しい…ですよね…
ただ、いつでもストップ狩りができるわけではありません。
相場への参加者が多く、価格の変動が激しいときには起きづらいです。
逆に日本時間の深夜帯は仕掛けられやすかったりするので、不用意にポジションを持つことを避けることも重要ですね!
FXでヘッジファンドと戦う3つのメリットと3つのデメリット

個人投資家としてFX取引に参加するということは、言い換えるならばFXでヘッジファンドと戦うことを意味します。
ヘッジファンドと向き合う方法は2種類あって、ヘッジファンドと戦うかヘッジファンドを利用するかです。
ここではヘッジファンドと戦う選択肢をとったときのメリットとデメリットをお伝えしますね!
- 儲かるときの幅が大きい
- 少ない資金で投資できる
- 相場観が養える
- 時間をかけて売買タイミングを見極める必要がある
- レバレッジによっては取り返しのつかない損失が出る可能性がある
- 勝ち続けるには多くの勉強と、それなりのセンスが必要
FX取引の大きな魅力は、レバレッジがかけられることですよね。
日本だと最大で25倍までレバレッジをかけることができるので、仮に元手が20万円しかなくても、500万円分の取引を行うことができます。
1ドル100円でフルレバレッジで買いポジションをとって、もし104円まで動いたときに売れば、500万円→520万円になるので差額の20万円が利益になるんです。
元手の20万円はあっという間に2倍に増えましたね!
これは金額が大きくなっても一緒で、25倍のレバッジで取引すれば、+4%の変動で手元のお金が2倍に増えます。
ただしこれは逆もしかりで、-4%の変動が起きれば、強制的にロスカットされて手元のお金は0になります。0ですよ。
もし逆指値注文をしていて、-2%のところで損切りしたとしても、半分になってしまいますよね。
そこから取り戻すには2倍にしなきゃいけないので、+4%変動が必要なわけです。
それくらい、プラスを出すのは容易ではありません!
FXを自分でやるのは、それなりに時間も確保できて、小さく始めて勉強しながらコツコツやれるタイプなら向いているかもしれません。
世界経済へ興味もわきますし、相場観も養えると思います。
ただ時間があまりなかったり、ギャンブル気質の性格でFX取引をすると、溶けるときは一瞬です…
それまで勝てていたとしても、やりすぎると一気に0になることだってあります。
感情に任せてトレードしてしまうと、往復ビンタを食らうこともあります。
個人としてFX相場でヘッジファンドと戦うよりも、利用してしまった方が圧倒的に良い!

いろいろと書いてきましたが、管理人自身は昔FXを個人でやっていました。
それなりに勉強もして大きく勝った時期もあって、FXなんてちょろいな~と思っていた矢先にドカンと負けました…
まさにヘッジファンドによる売り仕掛け(と思われる手口)で見事に狩られました。
損切りしないといけないと頭ではわかっていても、動き続けるチャートを眺めていると手が震えて思ったように判断できないものです。
結構トラウマになりましたし、FXトレードを自分で続けるのは難しいなと感じました。
結局FXの成績はトータルで見るとマイナスで終わりましたが、相場の難しさを実感できたのは大きかったです。
相場は理論どおりにいかないこともありますし、今はヘッジファンドとは戦わず、逆に利用するポジションを取っています。
結果的にはそのおかげでお金は増えていますし、勉強代と思えばFXでの失敗は安かったかなと感じています。
ヘッジファンドを利用する(投資する)3つのメリットと3つのデメリット

ヘッジファンドと戦うのではなく、個人投資家としてヘッジファンドを利用するという方法をおすすめしました。
ここで利用するというのは、ヘッジファンドへ投資するということです。
ヘッジファンドへ投資するときにも、3つのメリットと3つのデメリットがありますので、お伝えしますね。
- 勝率が高い
- 時間に余裕ができる
- 継続的に資産運用ができる
- 儲けの幅がFXと比べると小さい
- 最低投資額のハードルがある
- いいヘッジファンドの見極めが難しい
ヘッジファンドへ投資するときのメリットは、FXと比べて長期間でみたときの勝率が高くなりやすいことです。
ヘッジファンドというのはそもそもが富裕層向けのサービスで、資産をなるべく減らさないようにリスクヘッジしながらも運用益を出し続けるという投資のプロ集団です。
基本的には収益の大半が成功報酬部分なので、絶対利益追求型で勝ち続けることを運営姿勢としています。投資家とWin-Winの関係ですね!
ただそういったサービスなので、そもそもの最低投資額が高いというハードルがあります。
ヘッジファンドにもよるのですが、1億円~とか1000万円~といった最低投資額を設定しているファンドが多いです。
というのもヘッジファンドとしては大きい金額を長く預けてくれる投資家のほうが、ヘッジファンド側の対応リソースも取らないので合理的ですよね。
ただし最近はヘッジファンド側も顧客の裾野を広げていて、100万円から受け付けてくれるようなところも出てきています。
なので多少まとまったお金があれば、個人投資家でも利用できるようになってきています!
ヘッジファンドへの投資は、1回任せてしまえば基本的には何もすることがないので時間的に余裕ができます。
管理人は子どもとの時間も大切だし仕事をする時間も必要なので、ヘッジファンドを利用するという選択肢は正しかったと思っています。
自分自身で時間を使って短期間で儲けるよりも、多少長い時間を置いておく必要はありますがほったらかしで資産運用をする方が、長い目で見るとお金も増えます。
ただしデメリットとしてお伝えしましたが、ヘッジファンド絡みの案件は詐欺も多かったりして、良いヘッジファンドの見極めがとても難しいです。
それもあって管理人は「【2020年】利回りが高い!国内でおすすめのヘッジファンドランキング3選!」の記事でもお伝えしているように、22社のファンドを実際に面談などもして比較検討しました。
なのでヘッジファンドを検討するときには是非参考にしてみてくださいね。
資産運用は何よりも継続することがとても大切なので、忙しい人にとっては特に、ヘッジファンドは心強い味方です。
FXとヘッジファンドのまとめ
ヘッジファンドはFXの相場にかなり大きな影響を与える
ヘッジファンドと戦うより、ヘッジファンドに投資する選択肢が大切
ヘッジファンドに投資する3つのメリット
- 勝率が高い
- 時間に余裕ができる
- 継続的に資産運用ができる
この記事では、ヘッジファンドがFX市場で実施する仕掛けやそれが相場に与える影響や、ヘッジファンドとの上手な付き合い方についてお伝えしました。
やられたときは憎かったですが、いまは投資先のヘッジファンドを応援しています笑
自分自身でFX取引をするよりは儲かる幅は少ないかもしれませんが、日本国内でも年利20%以上を狙えるようなヘッジファンドも存在します。
ただしヘッジファンドだと謳って資金を集める投資詐欺案件もあったり、見極める必要はあります。
実際にヘッジファンドに投資する際に失敗しないためのポイントや、利回りが高いヘッジファンドを紹介する内容を別記事にまとめています。
ヘッジファンドへの投資に興味を持ったら、是非下記リンク先の記事も参考にしてみてくださいね!
